多治見編vol.1 やきものの新たな魅力を感じる「新町ビル」

多治見編vol.1 やきものの新たな魅力を感じる「新町ビル」

1300年の伝統ある美濃焼の産地として有名な多治見市。街には由緒ある窯元や陶磁器に関する美術館などがたくさん。最近ではユニークな博物館や和モダンなギャラリー、おしゃれな隠れ家カフェなど、話題のスポットが数多くオープンし、“休日が楽しい街”として注目されています。
案内役は「IRISE antique」の小林彩子さん。おすすめしたい場所がたくさんある中で、選りすぐりのスポットをご紹介してくださいます。

*************

初めまして。岐阜県多治見市で国内外のアンティークや古道具の販売を行っています、「IRISE antique」の小林彩子です。2月の毎週土曜日4回にわたり、多治見市のおすすめスポットを紹介させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

多治見は古くから陶磁器産業が盛んで、やきものと共に歩んで来た歴史ある街。その多治見の中でも古い街並みを残す一角、銀座商店街に面した場所に2019年9月末、新たな注目スポットがオープンしました。それが、産業と地域の未来に向けて、人とモノが交わる場としてつくられた「新町ビル」。
tajimi_1
元々は築50年以上の経過した古いビルでしたが、リノベーションを経て、多くの人に多治見とやきものの面白さや魅力を体感してもらうための情報発信地として生まれ変わりました。その中心メンバーは、「新町ビルプロジェクト」の発起人であり、新町ビル2階にある器のセレクトショップ「山の花」主宰の花山さんと4階の展示スペースを運営する水野さんです。
tajimi_2
2階「山の花」には、主に東美濃に工房を構える多くの陶芸作家の中から、花山さんの目を通してセレクトされた作品たちが美しく並びます。

作家それぞれが地元の土を生かし形づくり、独自の感性で生み出した器という作品は、「山の花」の空間に置かれる事で作り手の思いや手仕事の美しさを力強く感じ取る事が出来ます。
tajimi_3
何より、たくさん並んだ器の中から自分の気分を写す器を選ぶ事が出来る場所であり、どうやって使おうか?何を盛り付けようか?そんな想像力を掻き立てるワクワクする場所でもあります。
tajimi_4
やはり陶磁器は直に触れること、実際に使うことで、その作品の持つ魅力が存分に発揮されるのではないかなと思います。

“やきもの”とそれを創り出す作家と向き合い、思いや物語をお客様へ繋いでいく「山の花」は、多治見の陶磁器文化の新しい形だと思うのです。
tajimi_5
また、水野さんが手掛ける4階の展示スペースでは”やきもの”に留まらず様々な素材、様々な分野で活躍する作り手の作品を発表する場として独創的な企画展を常に行っています。

帽子ブランド「Battement(バットマン)」の展示、稲熊家具製作所の展示など、水野さんとアーティストによって変化し続ける空間は感性に刺激を与えてくれる面白さがあります。
tajimi_7
それぞれの作品はもちろん、企画展によって変わるディスプレイの仕方も素敵で、それを観るのも訪れる楽しみのひとつです。
tajimi_8
tajimi_9
稲熊家具製作所のランプの展示では、いつもの雰囲気とはガラリと変わった印象に。

他にも、1階の開放的な空間は主に企画に合わせて飲食店が出店するイベント会場、3階はフォトスタジオとデザイン事務所が入る新町ビル。
人の手で作られた美しいモノや感度の高いモノに触れる機会を持つ事は日々の生活の中の刺激となり、心の豊かさに繋がるのではないかなと思います。新町ビルは多様な面を持ち合わせた多治見で今一番注目のスポットです。

←その他の多治見編の記事はこちらから

←連載「地元おしゃれさんが 案内する 小さな旅」はこちらから

多治見編vol.1 やきものの新たな魅力を感じる「新町ビル」
Source: 暮らしとおしゃれの編集室

関連記事

ページ上部へ戻る