不要とされた野生動物の革を活かした「min.good」のバッグ

不要とされた野生動物の革を活かした「min.good」のバッグ

~ うすけはれ より vol.1 ~

 はじめまして。2月の「今日のひとしな」を担当することになりました「うすけはれ」です。3年前に夫婦2人で、小豆島の中山という地域でお店をスタートさせました。

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小豆島は瀬戸内の島の中では淡路島に次ぐ2番目の大きさで、神戸・高松・姫路・岡山などから船で渡ることができます。島一周に必要な時間は車で2時間ほど、人口は約3万人です。

オリーブや醤油、素麺など昔からの産業で賑わう一方、自然も豊かで海と山、両方の良さを味わえます。山の中に暮らす私たちですが、車で15分ほど走れば海の砂浜でゆっくりと時間を過ごすことができる、都会にはない快適さがとても気に入っています。

関東で生まれ育った夫は田舎生活に興味があり、香川県へ移住をしました。その暮らしのなか、害獣として駆除される動物や、使われなくなり捨てられていくものを生かし、何かつくりたいと常々考えるようになっていました。そんな夫と、小豆島で生まれ育ち高校卒業後10年ほど大阪や奈良で暮らしていた私は、5年前に瀬戸内の小さな島で出会い、結婚を機に小豆島で暮らす決断をしました。

最初に私たちが取り組んだのは、害獣として駆除されるイノシシやシカなどの野生動物の皮を生かしたものづくりです。ブランド名は、minimal good(最小限の良さ)を省略した造語で、「min.good」。発音すると「民具」と近い発音になり、「暮らしに根ざした民具になりますように」という思いで主人が名付けました。

豊かな自然があるということは、もちろんそこに住む野生動物も豊か。いつも野菜をくれる近所のおじさんの畑もイノシシにやられたとか。野菜やお米をつくる苦労を近くで見ているだけに、その悲しみにも共感し、「今年はあの美味しいお米が食べられないのか……」と思うと、作ってもいないのに怒りすら湧く。

小豆島で年間に捕獲される野生動物の頭数はおよそ4,000頭。捕獲された野生動物の約1割は食肉として自家消費、その他の皮などは廃棄され、残りの約9割は肉も消費されず、そのまま土に埋葬される現状です。そんな中、最初に製作したプロダクトは鹿革をつかった2種類のバッグ。

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一つ目は、鹿のしなやかな革の特長を活かしたワンショルダーのバッグ。やわらかな質感の革が、動くことでさまざまな表情を生み出します。

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A4サイズの雑誌を縦に入れ、さらに筆箱や水筒なども一緒に入れて外出する日に最適です。

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もう一つは、シンプルな2つ折りデザインのクラッチバッグ。使えば使うほど、深みが増していきます。

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鹿革は軽くて丈夫。革には生前にできた傷が入っていることがあり、その傷も楽しんでいただけるような製品に仕上げています。

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「min.good」のプロダクトを使っていて思うのは、「これは生きていた動物の一部なんだ」ということ。新しいものを買うと、ついつい今までのものをないがしろにしがちな私ですが、「min.good」のバッグは自然と長く、大切に使うようになっています。ふと気付くと、生前にできた傷の上の美しい革に経年変化が。

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「min.good」のプロダクトやその背景について紹介したいという思いがきっかけで、私達2人が、小豆島の山の中、その名も中山で開いたお店が「うすけはれ」です。「min.good」の製品が暮らしに溶け込み、ときどき小豆島や自然のことをふと思い出す、そんな愛用品になればと小豆島の山の中で考えています。

※こちらの製品は少しずつ生産しており、時により受注生産の場合もございます。捕獲された野生動物を解体し、革の生産から行う場合があり、お届けまでに1年ほどお時間をいただく場合もあります。

SICA BAG(ワンショルダーバッグ)  43,800+税
SICA CLUTCH (クラッチバッグ)  31,800+税

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不要とされた野生動物の革を活かした「min.good」のバッグ
Source: 暮らしとおしゃれの編集室

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