「ともに歩こう」…おすすめ帖vol.26

「ともに歩こう」…おすすめ帖vol.26

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

スタイリングを作る際に、最も気を配っている点があります。以外に思われる方もいるかと思いますが、実はそれは靴です。何を履くかで全体の印象を大きく左右する小物です。自分が発信したいスタイルに沿う靴を見つけるまでは、靴のお取り扱いはしないように慎重に考えてもいました。オープンから1年後、以前から存在は知っていたある靴を展示会であらためて見る機会が訪れました。「R.U.(アールユー)」という靴です。名前はご存じの方も多いことと思います。

 

 

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「R.U.(アールユー)」は、2000年に神戸で始まったハンドメイドのレザーシューズブランドで、スタート当初から一貫して同じく神戸の「Atelier d’antan(アトリエ・ダンタン)」が販売をしてきました。次シーズンからブランド名は「R.U.」から「Atelier d’antan」へ変わるということです。

 

 

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アナベルの目指しているスタイリングは、メンズファッションからくるユニセックスではなく、今の言葉で表現するとジェンダーレスなものと言えるのでしょう。女性のファッションの中に少し男性的な要素を入れることを常に心がけています。男性である私も着られる、履ける、履きたい、着たい、という感覚も取り扱いするかどうかの大きな判断基準です。

 

 

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「Atelier d’antan(アトリエ・ダンタン)」の持つその佇まいは、まさにそういったスタイルにふさわしい、独特の雰囲気を持っているように感じます。

 

 

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イタリアのレザーを用いたハンドメイドシューズで、修理をしながら長年履いていただける革靴であるにも関わらず、3万円台から手にすることができる価格帯も嬉しいところ。大量生産することが不可能なため、現在はおおよそ年間2回の入荷で販売しています。

 

 

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スタイリングに取り入れるうちに、私なりの相性を考えるようになりました。もちろん好みがありますので自由に模索していただけると嬉しいのですが、私の場合、こちらのワンストラップシューズ「Abey(アビー)」はストレートのパンツにはあまりコーディネートしない、ワンピースやスカート、テーパードパンツに取り入れることが多い、など。それぞれの靴にそうした基準があります。

 

 

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それを考えて靴を購入すると、3足くらいで満足のいくスタイリングを楽しむことができるかと思います。

 

 

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「Atelier d’antan(アトリエ・ダンタン)」の靴は、どれをとっても繊細でなにより表情をしっかりと持っている印象を受けます。それは当然、作り手が意識してしっかりと作り込んでいる証しでもあると思いますが、中でも「Abey(アビー)」や「Jill(ジル)」を排出する「DESSIN(デッサン)」というシリーズは、ブランドの世界観を象徴するシリーズだと感じます。

 

 

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靴の製作段階で一度水をくぐらせることで、新品にも関わらず履き込んだような雰囲気を醸している素敵なシリーズです。履いていくうちにクシャっとした形状が履く人に馴染み、整っていく様は、時をさかのぼるようで面白い。

 

 

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このモデルは、現在展示会には出てこないデザインなのですが、アナベルではとても気に入って継続している「Thea(テア)」というモデルです。

 

 

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お気に入りのポイントは、足の甲のデザインと形状です。パンプスのようにやや浅い形状のデザインは他にもあるのですが、足の甲を深く覆い隠し、なおかつ脱ぎ履きがしやすく、年間を通して着用するスリップオンというとなかなかない。

 

 

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スタイリングに対してもかなりオールラウンドで使用しているアナベルでは外せない1足です。

 

 

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こちらは「CONTE(コンテ)」という新作をひっさげた新しいシリーズの中の「Langton(ラングトン)」というモデルです。

 

 

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粗めの紙にコンテや炭を用いて描いたザラザラとした質感を表現したシリーズです。

 

 

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少しサンダルのような雰囲気もあり、ソックスを合わせるのが楽しくなる靴でもあります。

 

 

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柄物や色物ソックスと楽しくコーディネートしてください。

 

 

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こちらのシリーズは製品で染めていることが大きな特徴です。靴のインソールも染色されているため、靴下に色が移ります。それがわかっていてもそういうデザインと工程にこだわった作り手の気持ち、とてもよくわかります。柄物や濃色のソックスでは目立ちませんが、白や淡い色合いのソックスでは色移りします。そこを受け止めていただける方にはぜひぜひおすすめの1足です。

 

 

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こちらは初めてお取り扱いをした時からあるオーソドックスなシリーズです。「GENERAL(ジェネラル)」というシリーズの「Bess(ベス)」というモデルです。モノクロ写真の時代から見て取れる子供たちの風景をイメージして、昔からあるベーシックなスタイルを今に残す、「Atelier d’antan(アトリエ・ダンタン)」の根幹ともいえる部分です。

 

 

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メンズライクなスタイルに靴で女性らしさをプラスする。アナベルスタート当初からの変わらないスタイリングの一つです。

 

 

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「変わらぬ良さ」や「普遍性」というのは、外見や実際に着用するものに変化がないということではなく、内面的な意味合いが強いのですが、「Atelier d’antan(アトリエ・ダンタン)」が展開するシューズには、その内面を汲み取った雰囲気を持っているように感じます。ずっと安心して付き合っていけると感じる靴たちです。だからアナベルホームページのブログでは、何度も書いていますが、「ともに歩こう」と思えるのです。

 

最後に、当店で現在お取り扱いしている「Atelier d’antan※旧R.U.」のモデルを列挙いたします。

 

 

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GENERALシリーズ Anon(アノン) ¥46,000+tax

Black、Brownがございます。

 

 

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GENERALシリーズ Bess(ベス) ¥36,000+tax

Black、Brownがございます。

 

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DESSINシリーズ Abey(アビー) ¥38,000+tax

Black、Dk.brownがございます。

 

 

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DESSINシリーズ Thea(テア) ¥38,000+tax

Black、Dk.Brownがございます。

 

 

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DESSINシリーズ Jill(ジル) ¥39,000+tax

Black、Dk.Brownがございます。

 

 

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CONTEシリーズ Langton(ラングトン) ¥40,000+tax

Blackのみの展開です。

 

以上6種類をご用意しております。

 

 

 

 

 

*編集部より 伊佐さんスタイリングの小物が映える冬の装いを現在発売中の『ナチュリラ』2019冬vol.48で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね!

 

「ともに歩こう」…おすすめ帖vol.26
Source: 暮らしとおしゃれの編集室

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